佐渡ヶ島悠遊　梅雨前の佐渡

梅雨直前の佐渡を、８時間の予定でほぼ一周した。目指すは大野亀のカンゾウである。朝８時３０分両津をスタート。一路、町住み人間の非日常を目指して・・。山も水平線も見えないもやった曇り空故、山は予定から先ず外す。
さて、初対面の埼玉は大宮からのＳ氏一家とその友人Ｔ氏と、四方山話をしながらのんびり走る。ちなみに、Ｓ，Ｔ両氏は、佐渡に通って２０年の佐渡通だが、カンゾウは初めてという。このツアーについてはＳさんのホームページにも詳しい。

姫崎キャンプ場は佐渡の東端、新潟の山が今日は見えないが、カンゾウと見まごう岩ユリに出会う。小学２年生のみよちゃんは、船虫が怖いという。

杉池へと赤玉から登り始めると霧となる、標高３５０メートルくらいだろうに霧に包まれる。
霧の中の幽玄な池を一巡り、霧というより雨なのだろうが広葉樹林の下なので濡れない。海から、ちょっと入れば森林浴が味わえるのが佐渡らしい。

岩首の海岸桜は緑青々。話が弾んで鼓童研修所へ寄らずに行き過ぎてしまった。赤泊は旧道を行く、旧家の望楼が珍しい。今回、さすがに、宿根木までは足を伸ばせない。羽茂のＭＬＰ（超軽量動力機）が飛んでいないのが残念。

小泊のふすべ村に寄る。ログハウスに泊まり、移築した古い民家の囲炉裏を囲み、地場産の食材で、佐渡ＯＦＦをやったのが懐かしい。
ここの良き世話役「古食庵」葛原さんにパッタリ会う。

七曲がりは旧道を真野湾を望んで下り、長浜のカンゾウが丁度盛り、カンゾウは初めての一行は大喜び。

新穂の長三郎で、ちらし寿司、焼き魚（ぶり釜）定食、ぶり丼、プラス半ラーメンに一同大満足。特に、ネタの思い切りの良さに。
やっぱり流行るわけだ。

金井の「丸中いごねり」も、能書きだけで素通り。佐和田の本町商店街の新名物、ペンシルバニア・ダッチ料理マーカスの店「ムンド」も今日は眺めるだけ。

二見を周って、「徳平そば」を横目に、一路、大野亀へ、途中、ＪＲ東日本の「ファミリーオ小川」に寄りたかったが、開店直前の大童らしく侵入禁止。

真更川の怪しいレストラン隣の、朝日、夕日の拝める展望台に寄り、山居の池も講釈だけ、いよいよ大野亀に到着。
５、６分咲きである、盛りを過ぎた寂しさより良いかなと。ここで、はじめて観光客と合流する。我々の非日常は、人の来ないところばかりだと実感。しかし、また来たいところばかりなのだが。
頂上の祠に登るのは、次回のお楽しみにして両津港に向かう、途中、舞茸きのこの「古沢さん」に寄るが、おかあさんの「みっちゃん」にしか会えなかったのが残念。

１８時、両津着。（全行程２２０キロ）やはり、佐渡を味わうに、３泊４日は要るのである。

今回、新緑の季節に一周して、日常の忙しさ、煩わしさを癒しに来るならこの季節であると改めて感じた。
花もカンゾウくらいで遠望も良くないしもやっている佐渡だが、それだけにのんびりと落ち着けるではないだろうか。
さすが佐渡は広い、天候が色々変わること。曇り、霧、雨、晴れたかと思えば曇ったのであった。

助手席に大事な人を乗せたなら右回りで行くことである。海がよく観えて楽しんでもらえるし、あなたは横顔に見惚れられる。